個人事業家・フリーランスのための行動分析学 - 行動アシストラボ 矢野浩史

僕たちは行動分析学をもっと”使える”道具にする。

少ない負担で大きな成果を作る「効率の方程式」とは?

頑張ったり、努力したりするのは大変です。大変なんですが、その頑張りによって将来が楽になる人と、あまり変わらず将来もまた頑張り続けなければならない人とがいます。どうせ頑張るなら、後々が楽になるように頑張りたいところです。

ではどんな頑張り方が将来を楽にさせるのでしょうか。それを判断するための「効率の方程式」がありますので、それに照らし合わせながら頑張り方に工夫をしてみましょう。

そういった「将来が効率化する頑張り」を積み重ねると、次第に「少ない負担で大きな成果」を得られるような環境が整います。

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“将来の効率” が良くなるから努力のしがいもある

どうせ頑張るなら将来が効率化されて楽になるように工夫したい

人生には頑張らざるを得ない時というのがあります。頑張るのは大変なので、どうせなら頑張った結果、その先の人生が少しでも楽になるようにしたいものです。

そこで意識したいのが「将来の効率」というもの。効率が良くなるということは、成果を得るための労力がいままでよりも減るということです。あとあと楽をするために、いまを頑張れるといいですよね。

目の前の問題だけを考えていては状況は改善できない

しかし、人間、どうしても目の前のことだけを頑張ろうとしてしまいます。たくさんある仕事を消化するために、残業したり、休日出勤したり、プライベートの予定をつぶして働いたり。

あるいは目先、お金が足りないので労働を増やして対価を得るということもあるでしょう。バイトを増やしてダブルワーク、トリプルワークにする等。

これらの頑張り方は、多くの場合、将来の効率を良くするものではありません。10の労力で10の成果を得る頑張り方であり、将来同じ状況になってもやはり10の労力をかけることになります。

このままだといつまでも頑張り続けなければいけません。個人的にはそれだと辛いと思うのです。努力のしがいがないです。

あとでラクをするために、いま負担を負う

鍵となるのは「どう頑張るか」に知恵を絞ることと、将来の効率を良くするための一手間です。

将来を効率化するために頑張ると「いま現在の負担」がやや高くなります。あるいは、いま得られる成果が下がります。13の労力で7の成果しか得られない、なんてことがあるかもしれません。

将来の効率を考えることは、成果の先送りのようなものなのです。その代わり、上手く嵌まったときは人生が好転していくことを実感することができるでしょう。昨日よりも今日、今日よりも明日が良くなっていると思えるはずです。

何せ3の労力で10の成果が得られるようになったりするわけですから。優れた仕組みを作ることができれば、0の労力で10の成果というケースも有り得ます。

将来の効率に十分に魅力を感じられるなら、いまの負担が増えることを受け入れやすいかと思います。

方程式に当てはめて将来の効率を設計しよう

将来の効率が良くなる頑張り方

では将来の効率が良くなる頑張り方とは、どんなものでしょうか。簡単にいうと労力と成果の関係が「y = xn」で表現できるものになります。yが成果で、xが労力です。

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ブログを題材に説明してみましょう。ブログで書いた記事がGoogle等で検索されるようになると、2〜3年前に書いた記事でもアクセスを集め続けてくれたりします。こういった記事が増えれば増える程、ブログに対してさほど労力をかけなくても、絶えずブログを訪れてくれる読者がいることになります。

メルマガやTwitter等でも似たようなことになります。メルマガの読者数やTwitterのフォロワー数が増えていけば、発信した情報が多くの人の下へ届きます。情報を発信する労力は変わらないにもかかわらず、読者数やフォロワー数に比例して多くの人に発信した情報を認知してもらえます。

検索されるような価値のある記事を書くとか、興味を持ってくれる人が読者やフォロワーを増やすための地道な努力は、その場の成果のみに消えるのではなく、少しずつ積み重なって将来の効率へとつながっているわけです。

将来を効率化するための三つのポイント

これから何かを頑張るのであれば、「y = xn」を意識するといいでしょう。単に目の前のタスクをこなすのではなく、それが将来への投資となる方法はないだろうか・・・と頭をひねってください。

個人的には次の3つを意識することは、将来の効率を上げるために有効だと考えています。

  1. 人々からの評価・信頼
  2. IT
  3. 組織・チーム

評価・信頼してくれる人が増えれば、あなたが何かをしようとしたときに注目してくれる人が増えます。ITは労働コストを劇的に下げる働きをします。機能的な組織・チームはあなた一人ではできないことを可能にしてくれます。

このようなポイントを押さえながら、将来の効率を設計してみてください。

初期投資の段階を複数同時にやると辛くなる

初期投資の期間は非効率になる

注意点もあります。「y=xn」ということはx<1という条件下においては、労力に見合った成果を得ることができないということです。

将来の効率を上げるための仕組みを整えている間は、こういった条件下におかれることが多いです。人々の評価や信頼を得るまでの期間、ITによる仕組みを整える期間、組織やチームを育てるための期間など、初期投資の期間があるんですね。

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時間と労力を分散させる愚をおかしてはならない

なので最初は大変なのです。やたらと手間がかかる割に、成果は殆ど出ないのです。だからこそいえるのですが、こういった初期投資の期間を複数同時に重ねてはいけません。

いくつも平行して手を出してしまった結果、それぞれに割り当てられる時間と労力が微々たるものになってしまい、どれも「x > 1」に辿りつけない・・・、あるいはとても時間がかかってしまう・・・なんてことにはならないよう注意してください。

初期投資の対象は絞り込んでおいて、それが立ち上がってきたら、その効率の良さを活かしつつ次の対象を立ち上げていくというやり方がお勧めです。

まとめ

本記事でお伝えしたことは、次の3点です。

  1. 人生には頑張らざるを得ない時、というものがある。そこでただ目の前のことをクリアしようと頑張るだけだと、また同じことが起きたときに同じように頑張ることになる。
  2. どうせ努力するのであれば、将来の効率が良くなるような頑張り方ができるといい。そのような頑張り方は「y = xn」の方程式に当てはまることが多い。いまは大変でも将来、同じ労力でより大きな成果が出るように頑張り方に知恵を絞ろう。
  3. 将来を効率化させる取り組みは、その初期段階において負担が増え、しかも成果が出ない傾向にあるので、複数の効率化を同時並行でスタートさせるのは控えた方がいい。絞り込んで効率化に取り組もう。