Q.
やる気の浮き沈みが激しいです。気分に振り回されてしまいます。もっと安定してやる気が出るようにしたい。
A.
やる気を”感じる”ようにしたいのであれば、やる気を引き出す刺激をたくさん用意しておきましょう。音楽とか、映像とか、身体を動かすこと等。やる気を”感じる”だけであれば、とても簡単なことです。え、行動もしたい?よろしい、ならば行動環境の調整だ。
気分・感情としてのやる気、行動についての自己評価。どちらを変えるのか。
その時の気分でやる気が浮き沈みすることがあります。沈んでいる時は、行動することが億劫でやるべきことになかなか手をつけられません。やる気を上手くコントロールできる方法があれば、もっと行動しやすくなりそうな気がします。
やる気をコントロールするためには、やる気の正体についても知っておく必要があるでしょう。僕たちが「やる気」という言葉を使う時、次のどちらか(あるいは両方)を指しています。
- 気分・感情としての「やる気」
- 行動についての「自己評価」
前者は分かりやすいかと思います。僕たちはやる気がある状態を”感じたり”、やる気がない状態を”感じたり”していますよね。身体的・精神的な状態としてのやる気です。
後者はどうでしょうか。この場合は行動できていないという現状を自覚し、評価した結果、やる気が無いと判断しています。”他人のやる気”をこのように評価することはよくある話ですが(例:アイツが仕事しないのはやる気がないからだ)、自分についても同様に評価してしまうことがあります。
やる気を”感じる”ための工夫
やる気は自動的に誘発されるものである
質問者のいう「やる気」とは、恐らく前者の身体的・精神的な状態としてのやる気のことでしょう。もっとやる気を”感じられる”ようになりたいのだと思います。
気分や感情としてのやる気は、自動的なものです。やる気に限らず、僕たちの感情は様々な刺激によって誘発されます。
例えば、近くで大きな音がなったら驚きます。夏の暑い日にエアコンの効いた涼しい部屋に入ると、心地よい感じがします。美味しい食べ物を食べた時には、幸せな感じがします。明日が月曜日だと思い出すと憂鬱になります。
このように気分や感情というのは、先に何かの刺激があり、直後にその刺激と条件付けされている感情が自動的に湧いて出てくるものなのです。
気分や感情が刺激によって自動的に出てくるものだとしたら、感情をコントロールするには「感情の前に存在する刺激」をコントロールするしかありません。
近くで突然大きな音が鳴る中、安らぎを感じながら過ごすことは難しいでしょう。突然、そんな変化が生じたらどうしたってビクッとするものです。刺激をコントロールせずに、感情をコントロールすることはできません。
気分や感情としてのやる気も同じです。
やる気を引き出す2種類の刺激
というわけで、やる気を感じたいのであれば、やる気を誘発する刺激をいまの環境に取り入れることになります。刺激には五感に働きかけるものと、思考(言葉)を通して働きかけるものの2種類があります。
五感に働きかける刺激を使うのであれば、次のようなものでやる気を引き出すことができます。
- 音楽(テンションの上がりそうな曲や久しぶりに聴く昔好きだった曲等)
- 身体を元気よく動かしてみる(トランポリンで飛び跳ねてみるとか無駄にオーバーに喜びを表現してみる等)
- 印象的な場面の映像(好きなスポーツ選手が最高の場面で良いプレイをした動画や好きなアイドルが踊っている映像等) * 他にも色々あるかと思います。自分をいい気分にさせてくれる刺激を何種類か用意しておくと、やる気を出したい時に使いやすくなります。個人的には音楽を使うのが手軽です。
思考(言葉)で働きかけるものとしては、よくあるのが「名言」でしょうか。偉人の名言を読んだり思い出したりすることで、やる気が出てくることがあるはずです。あるいはパッと思いついたアイデアがやる気を引き出すこともありますね。
まぁ、アイデア等は常に思いつくわけではないでしょうから、いくつか自分のお気に入りの名言などをストックしておくと良いかもしれません。昔言われたことがある嬉しい言葉なんかも良さそうですね。
コンスタントに行動するには?
さて、以上のように「やる気を引き出す刺激」を用意できれば、やる気を出すことはさほど難しいことではありません。やってみてください。
でも本当にそれでいいのでしょうか。多分、質問者の方は「やる気が出れば行動できるはず」と考えているかもしれません。しかし、感情と行動は別ものなのです。やる気がめっちゃあったのに行動できなかった、なんてのは珍しいことではありません。
やる気を感じるための工夫だけでなく、ちゃんと行動するための工夫も考えるようにしましょう。行動するための工夫については、下記の記事を読んでみてください。