行動科学実践の手引き。

人が自由に行動し、自由を謳歌するために、行動科学(行動分析学)の知識と実用的なノウハウを記す。

”21日 3週間”続けば習慣化できる…は嘘。21日間の本当に有効な使い方。

Q.
習慣化するまでには、一体どのくらいの日数が必要なのでしょうか?

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photo credit: susivinh via photopin cc

A.
よく言われるものに21日続けられれば習慣になりますよ、ってのがあります。まぁ、そんなわけありません。僕自身の少ないサンプルであっても、21日続いたけど止めてしまったものは、悲しいくらいたくさんあります

なので、習慣化に必要な日数は?という問いに対する明確な回答は、多分ありません。何をやるのか、どんな状況、状態なのか。いろんな要因によって習慣化の難易度は変わってしまうでしょう。

21日間の「楽しさ探し」をやってみてはどうだろうか?

ただ、こういう当り前の回答をしたところで何の解決にもならないと思います。

そもそも習慣化するまでの日数を知りたいという意図を想像するに、「いつまで頑張ればいいの?」という辛さが背景にあるのだと思います。

読書、運動、勉強、ブログなど、習慣化したいものが何かは分かりませんが、習慣化できちゃった自分になりたいという望みがあり、そのために頑張ろうとしている。

でも、頑張り続けるのは大変なので、いつまで頑張れば楽になれるのかを知りたい。それが分かれば、そこまでは何とか…って自分を励ませるんだと思います。

というわけで、僕からの提案です。

21日間、頑張って続けてみてください。

但し、21日続ければ習慣化できるって意味ではありません。そのやろうとしていることが、あなたにとって習慣化するに相応しいものかを確認するための期間です。

僕たちは自分が楽しいとか、面白いと思える行動は、比較的簡単に続けることができます。逆に言うと、それ以外の行動を習慣化するのは至難の業です。無理筋です。

だから、どうせ21日間頑張るのであれば、いつか習慣になって楽になるのを待つのではなく、21日間実践しながら、自分なりの「楽しさ探し」をしてみてください。21日間のチャレンジを通して、そこに楽しさが見出せれば、その楽しさのために継続すればいいです。

でも、もし見つけることができなかったとしたら、今は無理だってスッパリと諦めましょう。未練はあるかもしれませんが、またチャレンジする気になるまで放っておいた方が無駄に悩まずにすみます。

期間は21日間でなくとも大丈夫です。楽しさ探しのために自分なりにチャレンジしてみてもいい期間を設定して、その間はちょっとだけ無理して頑張ってみましょう。