Q.
自分の強みがどこにあるのかよく分かりません。全然成功できていないし、強みなんか無いんじゃないかと思います。
A.
僕たちの才能・強みは多岐に渡りますので、これまでの人生であなたの才能・強みが発揮できていないということはありません。ただそれが分かりにくいだけです。才能・強みを測るための”ものさし”を変えて、これまでを振り返ってみるといいでしょう。
才能は環境によって開花する
まずは才能や強みについて。
機会が平等になると成果の格差は拡大するって話はご存知でしょうか。例で説明します。
例えば数学の才能があるA君、数学の才能がないB君がいたとします。もしA君とB君が「算数や数学を勉強する機会が全くない社会」に生きていたとしたら、この二人の数学に関する格差は極めて小さくなります。四則演算すら学ぶ機会がない社会では、数学の才能云々以前の話。
一方でいまの日本社会のように小中高と算数・数学を学ぶ機会が与えられると、A君とB君の数学における格差が生じ始めます。A君はテストでいい点を取れるでしょうし、B君はそれよりも低い点になってしまう可能性が高いです。
このように機会が平等になると、才能・強みの差が成果として表れはじめます。
才能や強みというのは遺伝的な素養になりますが、分野によってどの程度の割合が才能に依存しているのかは違うようです。例えば数学は遺伝的な影響が9割近くありますが、チェスの強さについては遺伝的な影響は5割以下になるようです。
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いずれにせよここで言いたいことは、僕たちの持つ才能・強みは環境という名の機会によって開花し、ようやく成果をもたらすということです。どれだけ凄い才能があっても、それを発揮する環境がなければ何の成果も得られないのです。
つまりいまあなたが自分に強みが無いと感じているのであれば、それは単に才能・強みを活かす環境が得られていないのか、あるいはもしかしたらすでに発揮できている才能・強みに気づいていないだけかもしれません。
どういう”ものさし”を使うかで見えるものが変わる
才能・強みを発見するにあたって問題となるのは、成果は複合的な能力の産物である、という点です。
数学の問題を解くにしても、計算能力だけでなく問題文の読解能力や、論理的思考だとか、図を読み解く能力といったものも必要となるでしょう。そういった個々の能力の良し悪しは、もしかすると数学のテストの点数だけでは測れないかもしれません。
これと同じことがあなたの才能・強みにもいえます。
例えば仕事で売上が上がらない、会社から評価されないという現状があったとしても、それはあなたの才能・強みが無いことを意味するものではありません。ものさしの問題なのです。
僕がとあるプロジェクトのリーダーをしていたときのことです。女性のメンバーがいて、残念ながら成果物を作る能力はいまいちでした。一方でチーム内の雰囲気を明るくすることには長けていて、潤滑油のような働きをしてくれていたのです。
これは明らかに強みの発現した状態です。でも、その強みは会社の基準に則ると評価されないものでした。
”ものさし”を変えれば何が高く評価されるかも変わってしまいます。重要なのはあなたの強みを見つけるために、どんな”ものさし”を使えばいいか、ということです。
”ものさし”を変えて、これまでを振り返ってみよう
前述したとおり、才能・強みは環境によって開花します。また同時に”ものさし”次第で何が強みになるかが変わります。
あなたが自分の才能・強みを見つけたいのであれば、次の3つについて考えてみてください。
- これまでの人生で、何となく調子良く活動できていたことは何でしょうか?
- その時、あなたはどんな環境(いつ・どこで・だれと等)で活動していたでしょうか?
- どんな”ものさし”で評価すると、あなたの才能・強みが見えてくるでしょうか?
少なくともあなたの才能・強みが、これまで全く発揮されてこなかったということはありません。なぜなら僕たちの才能・強みは多岐に渡るからです。分かりやすく評価されるものだったかは別ですが、必ず何らかの強みは発揮できていたはず。
上記の3つの質問はその手がかりを探すためのものです。
もし手がかりを見つけることができたら、それを活かすために何か新しいチャレンジをしてみてください。新たな環境はこれまで隠れていた別の才能・強みを発揮するチャンスにもなります。
そういう取り組みを繰り返すうちに、分かりやすい成果を手にすることができるでしょう。