行動科学実践の手引き。

人が自由に行動し、自由を謳歌するために、行動科学(行動分析学)の知識と実用的なノウハウを記す。

問題解決パターン2:決意がスローガン止まりで行動につながらない

セルフマネジメントの問題解決パターン、その2です。

スローガンでは行動するための情報が不足している

何かをやろうと思ってもスローガン止まりになって、行動につながらないことがあります。

例えばこんな感じ。

  • 筋トレをはじめよう!と決めたものの、どんなメニューをどんなペースでやるか決まっていない。
  • 今年こそ〇〇の資格を取ると目標を定めたが、何も始めないまま3ヶ月が過ぎた。

僕たちが行動できない原因は色々あるのですが、そもそも具体的な行動とその実行タイミングが決まっていなければ、行動できない原因の分析すらできません。

ですので、何かをやろうと決めたのであれば、最初に考えるべきは次の2つです。

  1. 実行する具体的な行動は何か?
  2. その行動は、いつ・どこで・どんな条件のときに実行するのか?

具体的な行動と実行タイミングとは?

ここでいう具体的な行動とは何でしょうか。

少なくとも、自分がどう体を動かせばいいか、考えることなくスムーズにイメージできる程度には具体的であるべきです。

ダイエットする、節約する、筋トレする、資格を取るといった表現では、具体的に何をするのかがみえてきません。

それらは方向性を示したり、目標として掲げる分にはいいのですが、行動につなげるという点では情報が不足しているのです。

冒頭にあげた例などは、次のようにしてみるといいでしょう。

  • 毎日お風呂に入る前に、スクワットを10回やる 。
  • 仕事が終わった後、会社近くのカフェに寄って30分、資格試験のテキスト〇〇を使って勉強する 。

このように具体的な行動とその実行タイミングを予め決め、記述したものを「条件型計画」といいます。

簡単に作れるものですが、これを決めておくだけで行動できる場面も結構ありますので、何かをやると決めたなら、ひとまずは条件型計画をつくってみるといいでしょう。