行動科学実践の手引き。

人が自由に行動し、自由を謳歌するために、行動科学(行動分析学)の知識と実用的なノウハウを記す。

ノウハウコレクターを脱し問題解決の実践者になるために大切なこと

世の中には様々な問題を解決するためのノウハウがたくさんあります。そんな問題解決のノウハウは、僕たちにとって魅力的なものです。長年悩まされてきた問題が解決できるかもしれない、いままでできなくて諦めていたことができるかもしれないとなれば、それ…

新しい行動や習慣をはじめても元に戻ってしまう問題を解決するには?

行動を変えようとしたのに、すぐに元に戻ってしまうことがあります。その原因の1つとして「環境が以前と同じだから」が考えられます。 僕たちの行動は、行動に何かのメリットが伴う場合に定着していきますが、この学習のことを「強化」といい、その反対でデ…

行動を変えるアドバイスには2つの優れた点がある

僕たちは拙い振る舞いを目にしてしまうと、ついつい口を出したくなるときがあります。 例えば、自分より経験が少ない部下や後輩の仕事ぶりをみたとき、どうしたって不満に思う部分が見つかります。それについて指摘して「次から〇〇して」とアドバイスしちゃ…

在宅ワーク・テレワークではセルマネジメントがパフォーマンスを伸ばす

これからセルフマネジメントがより重要な時代になると考えています。 わかりやすい理由の一つとしては、新型コロナに伴う働き方の変化でしょうか。テレワークなどといわれていますが、普段の職場ではなく家で仕事する方が増えていると思います。 これは明ら…

ヒトの”認知行動”の特徴を動機づけに活かす

動機づけは行動を変える。 一般的にはそう考えられがちです。しかしながら、動機づけと行動とは直接的に結びつくものではないかもしれません。 どのような動機づけが行動に影響を与えやすいのでしょうか。あるいは、どのような条件が整うと、動機づけが行動…

科学的であろうとすることの意義 - ”巨人の肩”に乗れることの利益を享受しよう

科学的であることは果たして重要なのでしょうか。 世の中には様々な価値観があります。例えば科学的に正しいかどうかよりも、目の前の問題が解決するという実務的な効果の方が優先される場合もあります。あるいは科学的な正しさよりも、本人がどう感じるのか…

忘れっぽい人でも忘れることなく行動する工夫とは?

忘れっぽいのが悩みです。どんな風に忘れっぽいかというと、例えば… 出かける時にゴミを捨てておいて欲しいと頼まれた。準備をしている時に「あー、捨てなきゃなー」と思い出したにも関わらず、いざ出かける瞬間になったら欠片も思い出すことなくスルーして…

”緊急ではないけど重要な仕事”に取り組むための行動科学的視点

7つの習慣という超有名な本に「緊急度と重要度」の話が出てきます。それによれば僕たちの仕事は4つに分類されることになります。 緊急度 高 × 重要度 高 緊急度 低 × 重要度 高 緊急度 高 × 重要度 低 緊急度 低 × 重要度 低 このうち1番目は当然やるとし…

もしあなたがエキスパートになりたいなら暗黙知の獲得に焦点を当てるべきだ

初級者・中級者レベルに到達するのに比べ、あることのエキスパートになるのは簡単ではありません。その理由はエキスパートになるためのトレーニングをマニュアルなどで形式化するのが難しいから。エキスパートをエキスパート足らしめているのは、彼ら・彼女…

やる気になってはじめたことを、最後までやり遂げるには?

ときどき妙にやる気が出て「おっしゃ、これやるぜー!」となることがあります。その時の僕は、まさにモチベーションの塊。凄まじい行動力で、やると決めたことを最後までやり遂げます。 …なんてことはなくて、最初はすごくやる気があるのに、日が経つにつれ…

すぐに始められずダラダラ時間だけが過ぎていく問題を解決する3つの方法

今日は〇〇をやろう、と思っていたのに手を付けることなくダラダラと時間だけが過ぎていくことがあります。 この問題はとりわけ、制約の少ない状況 ー 例えば自営業で就業時間の制約が無かったり、休日に副業に取り組もうとしているとき、同僚や上司の目がな…

行動できない”沼”から抜け出し「行動する流れ」を作り出す方法

やろうと決めて、最初のうちは順調に行動できていたのに、一度、うまく行動できない日があって、それ以降、どうにも行動できない状態にハマってしまう。そして行動できない状態に一度ハマってしまうと、なかなか抜け出すことができない。 …という厄介な行動…

生産性を低下させるマルチタスクのヤバさと行動科学を活用した対策

仕事をマルチタスクで進めると生産性が低下します。 既にいくつかの書籍でも言及されていることですが、改めて行動科学の観点からどのように生産性を低下させるのか、またどうすればマルチタスクを回避し生産性を高められるのかを考察します。 生産性を低下…

時間の使い方が上手くなりたければ緊急性をコントロールできればいい

〆切ギリギリ問題、というものがあります。 〆切が迫ってきてギリギリにならないと行動できず、追い詰められてから必死に頑張ることになるという病。 僕自身も非常に身に覚えのあることでして、講座前日等は徹夜で資料の準備をしていました。 この問題の困っ…

意思の力に頼らずにセルフコントロールを実現する行動改善の枠組み

セルフコントロールと聞いてどんな印象を持つでしょうか。多くの人は意思の力で自身の衝動性を抑制し、行動を制御することをイメージするかと思います。 しかし、その理解のままではセルフコントロールを実現することは難しいのです。 セルフコントロールを…

仕事のスピードを根本的に改善する行動科学的アプローチ

誰かに依頼した仕事が、想定してたよりも大幅に早く上がってくると「えっ、もう終わったの!?」という驚きとともに「この人、仕事できるなぁ」と思ってしまいます。 また自分が頑張って仕事を早く終わらせた時の気分の良さ、開放感は素晴らしいものです。 …

ライフワークで収入を得るまでの道のりと実践する上での重要事項

収入を得る一番確実な方法は、会社に雇われて働くことです。 なぜなら、そこには収入を作るための仕組みが予めできあがっているから。 そこで生じるタスクを遂行していけば、一定の収入を確保するのは難しいことではありません。 しかし「ライフワーク」とい…

プロとして「当たり前のことを当たり前にやる」を実践する5つの工夫

その分野のトップに立つ人の話を聞くと、「当たり前のことを当たり前にやる」を積み重ねてきたんだなぁ、と学ばされます。 特別なことをやるのではなく、普通のこと、やるべきことをしっかりと継続している。 他の人だったら途中で止めてしまう場合でも、コ…

冴えない起業家が飛躍的に成長し、成功するために集中すべきこと

2009年に会社をやめ独立しました。 それから2〜3年経った頃… 「どうも冴えない感じがするなぁ」 …と起業家として、経営者としての自分に自信が持てずにいました。 何故かといえば成果がでていなかったから。 個人でやるビジネスというものは、商品=自分っ…

頭でっかちな起業家でも成長できる「4ステップの行動指針」

2009年に独立し、9年弱が経過しました。 僕はもともと起業家としての能力はさほど高くなくて、ちょっとした成果を出すのにも一苦労、という感じでした。 それでも9年くらい取り組んでいれば、相応に経験を積めるし、状況に応じて必要な手が打てるようにな…

7つの習慣と行動科学:「第1の習慣 主体的である」を行動に落とし込む

言わずと知れた名著「7つ習慣」。 読んでみて感銘を受けて、実践してみたいと思うわけです。 完訳 7つの習慣 人格主義の回復作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン出版社/メーカー: キングベアー出版発売日: 2013/08/30メディ…

行動力を引き出す「目標を使った動機づけの方法」

目標を立てたはいいが、達成することができず諦めてしまった。そもそも行動することすら殆どなかった。 これらは目標に関する悩みで上位にランキングしそうですね。 では目標を立てることで行動力を引き出せるとしたらどうでしょうか。その方法を知りたいと…

行動力のある人・ない人の違いを作る「3つの能力」を行動科学で解説

行動力のある人に憧れます。思い立ったらすぐ行動し、粘り強く取り組むことができ、ついには実現してしまう。そんな生き方ができればカッコイイし、自分に自信も持てそうです。 だから、そんな行動力のある人になりたい! でもどうしたら行動力を手に入れる…

7つの習慣と行動科学:「P/PCバランス」を実践するには?

僕たちは成果が欲しい。それが仕事であっても、収入であっても、人間関係であっても、健康であっても。欲しい成果があって、そのために頑張ることがありますよね。 ただ、一時的に上手くいけばそれで満足かというと、そうではなくって、上手くいったことをキ…

「7つの習慣」や「人を動かす」の教えは持続的な幸福と成功をもたらすのか

自己啓発の分野でベストセラーになっている本が何冊かあります。例えば、スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」やデール・カーネギーの「人を動かす」等です。 これらの本を読んで感銘を受けた方は結構いるのではないかと。僕もその一人です。いいこと書い…

2つの世界の対立を解消すれば「やるべきこと」の先延ばしは減る

やった方がいいと分かっていても、なかなか行動できないことがあります。ついついやりやすいこと、楽しいことに時間と労力を割き、グダグダと先延ばしをしてしまいます。 先延ばしのストレスはなかなか厄介です。行動しようとすることにもストレスを感じます…

悩みは障害ではない。僕らには「嫌な気分のまま行動する」という自由がある。

考えることは人間にとって強力な武器。あまりにも強力すぎるので、それは時に僕たち自身を傷つけます。 僕たちは”考えるからこそ不自由になる”ことがあるのです。問題が生じて嫌な気分になったとき、何とか解消しようと考え悩むことは、その嫌な気分に行動を…

お金がない・時間が無い・能力が無い、だから僕たちは不自由なのか?

お金や時間、あるいは能力といったリソースの不足は、僕たちに不自由さを感じさせるものです。 リソース不足は時間をかけることを前提とすれば、単なる課題でしか無い。ところが、リソース不足を性急に解消しようとすると、悪循環に嵌まって抜け出すことが困…

社会的なルールや法則を活用する視点が自由の足場となる。

僕たち人間は社会的な生き物。 社会的なので、人と何らかの関わりを持ちながら社会的な活動を営みます。また、生き物なので「生存すること」は、通常は意識しないけれども、とても優先度の高い欲求だと言えます。 この社会的であること、そして生き物である…

「当たり前のことを当たり前にやる」部下を育てる行動マネジメント

Q.部下が当たり前のことを当たり前にやらない。何とかならないだろうか。 A.当たり前のことをやる…というのはさも当然そうするものだと思えますが、結構難易度の高いことだったりもします。 なぜなら当たり前のことをやっても誰も認めてくれないから。 だか…