個人事業家・フリーランスのための行動分析学 - 行動アシストラボ 矢野浩史

僕たちは行動分析学をもっと”使える”道具にする。

欠乏の悪循環:お金の不足を時間と体力で何とかしようとするとドツボに嵌まる。

お金が足りないからと頑張ってたくさん仕事を始めてしまうと、今度は時間と体力が失われていきます。気づくと身体的にも精神的にも追い詰められている、なんてことがあったります。

欠乏の悪循環に嵌まっている状態です。時間、体力、お金は、僕たちが健全に活動するためのベーシックな資源です。これらの資源を欠乏させることなく、ゆとりを作り出すように活動するのが望ましいのです。

とはいえ、それは簡単なことではありませんから、少し意識的になる必要があります。自分に合った方法を探し、その方法を実行できるような工夫に取り組んでください。

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お金の欠乏を時間と体力の単純投下で何とかしようとする件

お金を得るために時間と体力に負担をかけると、疲労で思うように行動できなくなる

会社を辞め、個人事業主として独立してしばらく経った頃・・・お金がなくなりました。生活費がありません。家賃や光熱費を払える見込みもありません。

仕方が無いのですぐにお金になりそうな仕事をしました。時間給でお金がもらえるようなバイトです。本業を諦めたわけではなかったので、ダブルワーク、トリプルワーク状態。

それでどうなるかというと、まず疲労します。本業を進めるための時間を捻出しなければならないので、削るのは睡眠時間。最初はまだいいのですが、長続きしません。段々と疲れが溜まってきて、バイトをこなすだけで精一杯になっていきます。

本来やりたいことが、どんどんできなくなっていきます。僕の場合は幸い本業が軌道に乗ってきたので良かったのですが、あれがまだしばらく続いていたらどうなったことやら。

会社勤めをしていて給料だけじゃ足りなくて他に副業をしている・・・なんて方も同じような悩みを持っているのではないかと思います。お金の欠乏を何とかするために、単純に時間と体力を投下するアプローチはいずれ行き詰まってしまいます。

過剰なサービス精神の背景にも、お金の欠乏を時間と体力で何とかしようという考えが潜んでいるかもしれない

ダブルワークでなくても、行き過ぎたサービス精神で自分の首を絞めるパターンなんてのもあります。

僕の経験だと、講座に来てくださった方に「おまけの動画をプレゼントします」なんてやってしまったことがあります。一見、問題なさそうですが、動画の編集という追加作業が発生するため、その分、時間が足りなくなっていくのです。

じゃぁ、なんで過剰なサービスを提供しようとしたのかというと、なるべくたくさん集客したかったから・・・という考えがないとは言えませんでした。お金が不足していると、こういったことをやりがちです。

分かりづらいのですが、これも結局のところお金の欠乏を時間と体力をかけることで何とかしようとしています。集客人数によって多少レバレッジが効きますので、時間給のバイトを入れるよりはマシかもしれませんけどね。

お金が欠乏しているとき、時間と体力を使うことでお金を少しでも獲得することは、時に必要なことではあります。が、しかし、そのアプローチだけでは今度は時間と体力が欠乏することになり、ドツボに嵌まります。

あなたの人生の車輪はスムーズに回るのか?

時間・体力・お金は僕たちが十全に活動するためのベーシックな資源である

時間、体力、お金というのは、僕たちの活動を支える資源です。どれかが欠乏すると、その欠乏を埋めるための他の資源に負担がかかります。なかなか回復できない場合は、全ての資源が枯渇していく可能性すらあります。

あるいはどれかの資源を犠牲にすることで、別の資源を過剰に得ているケースもありそうです。時間を犠牲にしてたくさん働くことでお金をたくさん獲得しているとか、働くことを可能な限り避けることで収入を犠牲にし、時間だけは有り余っているということもありそうですね。

時間・体力・お金のそれぞれの資源は、バランスを取っていく必要があります。全て欠乏へと到るサイクルにいる場合はもちろん、何かを犠牲にすることで別の何かが突出しているような場合も、資源の使い方を見直した方がいいでしょう。

欠乏は更なる悪循環をもたらすので、”ゆとり”を作ることには意識的になった方がいい

時間の欠乏は僕たちから人生の楽しみであったりとか、家族との時間、趣味に使う時間、勉強の時間などを奪っていきます。何か新しいことを始めたくても、時間が無くてできないということもあるでしょう。

体力の欠乏は僕たちの活動全てにおいて、その質と量を低下させます。すぐに疲れるし、精神的にも落ち込みやすくなるかもしれません。身体の不調を感じる日も増えるかもしれません。

お金の欠乏は僕たちの生活そのものに影響が出てきます。生活費の不足は、現代社会においては「生きるための足場」の不安定さにつながります。また月末の支払などが気になってしまうようであれば、精神的にも辛いかもしれませんね。

状況によっては簡単なことではありませんが、それぞれの資源が欠乏に陥らないように、ゆとりを生み出せるように、どのようなことに取り組んでいくのかを考えねばなりません。全ての資源のバランスが取れていれば、無理なく継続的な活動が可能になります。

ゆとりを作り、リソースを拡大させるための行動レパートリーを持とう

ゆとりを作り出すためのノウハウは世の中に溢れている

では時間・体力・お金の資源それぞれに「ゆとり」を作るために、具体的にはどうすればいいのでしょうか。・・・と書いておきながら、僕はそれぞれの専門家ではないため具体的なノウハウは語れません。

というよりも、時間にせよ、体力(健康)にせよ、お金にせよ、既に世の中にたくさんのノウハウがありますので、少し検索してみるだけでもあなたが試してみようと思える方法があるはずです。

なので具体的なノウハウについては、是非探してみてください。

問題はノウハウをちゃんと実行し、継続することができるかどうかにある

ここでは少し違うことをお伝えしておきます。ノウハウというのはそれを知っただけでは役に立ちません。実際にノウハウ通りに行動してこそ、そのノウハウから便益を享受できます。

大抵のノウハウというのは、ある程度有効に機能するはずなのですが、その多くが成果をもたらせないでいるのは、実行しなかったり、実行してもすぐに止めてしまい新しいノウハウへと渡り歩いてしまうからです。

課題を解決するやり方を知ることと、そのやり方を実行することは、それぞれ別の問題なのです。つまり、ノウハウを確かに実行する仕組みを持つ必要があるのです。

ですので資源にゆとりを作り出す具体的な方法論を探すのも大切なのですが、それだけでなく、せっかく知った良さそうな手法を実際に実行するための工夫も忘れないようにしてください。

行動するためにできる工夫はたくさんあります。下記のページに思いつく限りのものをリストアップしてありますので、良かったら参考にしてみてください。

www.behavior-assist.jp

まとめ

本気でお伝えしたことは次の3点です。

  1. お金の欠乏を時間と体力に負担をかけることで解消しようとすると、時間も体力も欠乏しはじめて、活動量が全般的に低下してしまう。本来やりたかったこともできなくなり、ドツボに嵌まってしまう。
  2. 時間、体力、お金は僕たちが十全に活動するためのベーシックな資源です。そのバランスが崩れている場合、どこかの資源に過剰に負担をかけています。資源の欠乏は悪循環を作り出しますので、意識的に”ゆとり”を作り出すようにしましょう。
  3. それぞれの資源にゆとりを作り出すためのノウハウは世の中に溢れています。少し検索すれば、自分にあったものも見つかるでしょう。ただそれだけではダメで、ノウハウを知ったら、ちゃんと実行できるような「行動の工夫」にも取り組んでください。

欠乏の問題は厄介です。力技で解決しようとすると、別の資源も欠乏しかねません。戦略的にゆとりを作り出すように考え、そして行動の工夫によって戦略を実行してください。