個人事業家・フリーランスのための行動分析学 - 行動アシストラボ 矢野浩史

僕たちは行動分析学をもっと”使える”道具にする。

継続できたはずの行動が元に戻ってしまう理由と対処方法

Q.
改善できたはずの行動が元に戻ります。 ダイエットや部屋の片付け、ブログなど、ある程度は行動が継続できるのに、一定期間経つと元に戻ってしまいます。

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A.
外的要因で行動が改善していたのだと思われます。その外的要因が戻ってしまったので、それに釣られて行動も元に戻ってしまったのでしょう。 常に行動が促されるような外的要因を作るよう、工夫する必要があります。行動契約がお勧めです。

解説:外的要因で行動が継続していれば、当然、外的要因次第で行動は止まる

外的要因で行動しているので継続が難しくなる

適切な行動を促す理由が、一時的にしか有効になっていないようです。

例えば確立操作が関わっているかもしれません。ダイエットであれば、ある程度体重が減ってしまうと、それ以上の体重を減らすことへの魅力が弱くなってしまうかもしれません。逆の場合もあるんですけど、元に戻るということはそういうことなのでしょう。

あるいは誰か他の人の関わりが行動を促していたとすれば、その人の関わりが無くなったり、あるいは変質してしまったりしたのかもしれません。この場合でも、行動を取り巻く環境が変わっているので、それに引っ張られるように行動も変わります。

他にも理由はあるかもしれませんが、いずれにせよ共通していることは「付加的な行動随伴性」によって行動が改善されていたということです。付加的な行動随伴性と書くと何やらややこしいですが、主に外的要因で行動が改善していたということです。

内在的な行動随伴性があればいいが

付加的な行動随伴性に対応する概念が「内在的な行動随伴性」です。内在的な行動随伴性とは、行動それ自体に行動を促す理由が内在されている状態です。

例えば、絵を描くことが好きな人が居たとして、一人で黙々と絵を描いていたとすれば、それは絵を描くという行為の中に当人の好む何かが内在しているということです。内在的な行動の理由は、行動することそのものにメリットがあるため、とても継続しやすいのです。

しかし、行動が元に戻るということは、残念ながらその行動は付加的な随伴性によって促されているということでしょう。なので、外的要因が元に戻る方へと強制しているのだと考えられます。

行動を継続するための工夫が必要だ、つまり・・・

このような状況でも行動を継続させたい場合、常に外的要因が行動が改善する方向へと働くように工夫する必要があります。

常に行動を促す外的要因を作るのは、ちょっと大変かもしれません。例えば、常に誰かに協力をお願いするのは気が引けます。体重が減っても、体重を減らすことへの魅力を維持するのも難しそうです。

・・・と書きましたが、実は簡単に実現できるんです。そう、行動契約ならね。さぁ、行動契約だ。

ここで終わっても個人的には満足なんですが、他にも「期間限定で行動が改善すればいい」と割り切る方法もあります。一時的に頑張る期間を設けて、元に戻っても良しとする。必要になったらまた頑張ればいい、という感じです。

これはこれでありじゃないかな、と思います。