個人事業家・フリーランスのための行動分析学 - 行動アシストラボ 矢野浩史

僕たちは行動分析学をもっと”使える”道具にする。

続ければ報われるかも…で止め時が分からなくなった時の対処法

Q.
頑張って続けてきたことがあるが、成果が出ないので止め時かと思う。でも、もしかしたらもう少しで結果が出るかもしれない。止め時が分からない。

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A.
この問題の本質は「未練」にあります。きっとまだやれることをやりきった、と思えていないのではないでしょうか。期限を決めてあなたにできる限りのことをやってみてください。そうすれば例え上手くいかなかったとしても、良い思い出として今後の糧にすることができます。

続ければ報われるかもしれない問題

成功の秘訣は成功するまで続けること。

そんな言葉があります。実際、続けることは非常に重要で、継続して積み重ねたものが大きな成果をもたらしてくれる例はたくさんあります。

しかし一方で、その言葉を支えにずっと頑張ってみたものの、成果に繋がらずに力尽きてしまった。しかも、いろんなことを犠牲にしてきたため、方向転換するのも一苦労という事態に陥る例もたくさんあります。

結局、全ての人が報われるわけではない、という現実があるのでしょう。特に競争を前提する分野(例えばスポーツ等)では、それはより顕著に現れます。

成功の秘訣は成功するまで続けることであり、同時に全ての人が報われるわけではない。この矛盾する2つの現実が、僕たちを迷わせています。

本当の問題は”未練”があること

でも迷うということは、未練があるということですよね。もし全てを知っている神様みたいな存在がいて、もう成功する一歩手前まで来ているから頑張りなさいって言ってもらえたら喜んで頑張るんじゃないでしょうか。

未練がある状態で止めたのでは、先々で「あの時もう少し頑張っていれば…」という公開を度々してしまうかもしれませんね。

この問題の本質は「いま抱えている未練にどう対処すべきか」ということだと思います。

では何故未練を抱えているのでしょうか。簡単に言ってしまうと、飽きるくらいやり尽くしていないからと言えます。食事を例に使って説明しましょう。

例えばあなたが街を歩いていて、美味しそうな洋食屋さんを見かけたとします。気になりつつも、また今度にしようと思い入りません。そうするうちにその街からは引っ越してしまいました。時々、その洋食屋さんのことを思い出して、行っておけばよかったなぁ…と考えてしまいます。

これが未練のある状態。

一方、その気になった洋食屋さんにすぐに入って、美味しかったので毎週のように通っていたとしましょう。そうすると引っ越したとしても、あの店は美味しかったなぁ、もし近くを訪れることがあったらまた行ってみよう、となるでしょう。

これは未練とはちょっと違います。”いい思い出”といったところでしょう。未練として悔やみ続けているのか、いい思い出として昇華できているのか。この差が大きいのです。

損切りタイミングを決めてベストを尽くそう

未練に対処する方法は一つだけ。飽きるくらいやってみることです。

でも問題はいつまでもやり続けてしまうと、現実に支障が出てしまうかもしれないという点。なので「損切りタイミング」を事前に決めておいてください。

具体的には「○○までに手応えを得られなかったら止める」と期限を設定してしまうことです。そして期限までの日々をこれ以上はできないというくらい頑張ってみてください。

人事を尽くして天命を待つ、という言葉があります。上手くいくかどうかは時の運。でも、人事を尽くすかどうかはあなた次第。

僕たちは自分のベストを尽くせなかったこと、やれることをやりきらなかったことを後悔するのだと思います。ベストを尽くすことができれば、たとえ成果が出なかったとしても良い思い出として昇華することも可能。しかも、成功のチャンスを掴めるかもしれないわけですから、やってみてもいいのではないでしょうか。