Q.
言いたいことをハッキリ言うには、どうすればいいですか?
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A.
人間関係に無用のトラブルは起こしたくないものですよね(・∀・)
なので、言いたいことをグッとこらえて穏便におさめてしまうことはあると思います。相手との関係性にもよりますしね〜。でも、やっぱり言いたいことをハッキリ言える自分でありたいってことなんだと思います。
この問題のポイントは2つあります。1つは、言いたいことをハッキリ言うと「どんな嫌なことが起きる」と想定しているのかという点。もう1つは、言いたいことをハッキリ言う代わりにどんな行動をしていて、なぜその行動を選択しているのかという点です。
この2つの視点から分析してみると、改善するためのヒントが得られるかもしれません。
あなたのコミュニケーションの現状を確認しよう
何故ハッキリと言えないのだろう?
言いたいことをハッキリ言わないということは、その「ハッキリ言う」という行動を避けていることになります。ここでその原因を自分の性格などにしてしまうと、個人攻撃の罠といって問題を解決するのがとても困難な状態に陥ってしまいます。
ここで見るべきところは、言いたいことをハッキリ言うことで何が起きるのか?という点です。相手が嫌な顔をするとか、嫌われてしまうとか、何か嫌な反応を想定しているのだと思います。
その相手の反応があなたにとって「嫌な出来事」であるため、あなたはハッキリ言うという行動を避けてしまいます。ただ、それだけのことです。
代替行動の役割を見出そう
さて、もう1つのポイントについても考えてみましょう。あなたは「言いたいことをハッキリ言う」代わりに、何をしているでしょうか?
質問文からは分かりませんが、相手の言葉に相槌を返したり、同意を示す言葉を告げたり、曖昧で微妙な反応を返したりしているかもしれませんね。それが何であっても、次のことを考えてください。
それらの行動は、あなたにとってどんな意味があるでしょうか?相手とのトラブルを避けるという意味がありますか?相手が気分良さそうに話し続けてくれるという意味がありますか?
どのような意味があろうとも、それこそが「ハッキリ言う代わりにしている行動」の役割であり、その行動を繰り返す理由となっています。
その人とのコミュニケーションで大切なことと、あなたの望みと。
その相手とのコミュニケーションであなたが必要とするもの
でもってここが重要なのですが、「ハッキリ言う代わりにしている行動」の果たす役割は、その相手とのコミュニケーションにおいてあなたが必要としているものだったりするのです。分かりづらいですね。
例えば、相手とのトラブルを避けるために「ハッキリ言う代わりにしている行動」があるなら、トラブルを避けることは、その相手とのコミュニケーションにおいて、あなたにとって重要なことであるはずです。
それを「八方美人」などと責めたりする自分がいるかもしれませんが、そんなことは気にする必要はありません。行動にはただ役割があり、その役割のために僕たちはその行動を選択しています。その役割が、あなたには必要だというだけです。
だから、ここで気にすべき問題は、「同じ役割を果たすより適切な行動は何か?」ということです。
重要なことは重要なままに、望みにそって行動を活用する
先ほどの例に沿って説明します。あなたは「言いたいことをハッキリ言いたい」と望んでいます。でも、一方でその相手のとのコミュニケーションでは「トラブルを避ける」ことが、あなたにとっては重要だとします。
そうすると考えるべきは、
- その相手に今よりも言いたいことを伝えつつも、トラブルにならずに済むためにできることは?
ということになります。言いたいことをハッキリにいうにはどうすれば?という質問よりも、もっと具体的になっていると思いますので、このような感じで自分にとってのより適切な選択肢を見つけていくと良いかと思います。
大切なのは、あなたがいま重要に感じていることを重要なままにしながら、こうしたいという望みに沿って、あなたのできることを活用することなのです(`・ω・´)b